
民報2 <疑似体験>あなたは喪主です その2
2010
年
2
月
25
日
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お身内の死亡が確定し、医師が死亡時刻を告げた「そのとき」から過酷な数日がスタートです。とにかくやるしかありません・・・・じゃあ何からやるのか・・・?あなたの頭脳は壊れんばかりのフル稼働です
「そうだ!日取りを決めなくちゃー!」 おーっと早くもフライング!! 気を取り直して、もう一度よーく考えて見ましょう。 目の前に横たわる物言わぬ最愛の人、そしてここは病院。早くここから別の場所に連れて行ってあげたいと思うはずです。 ではどこに???どうやって??? ご自宅にお戻りいただけるのならばそれが一番ですよね?しかしご自身の判断で自宅に連れ帰れないと思い込んでいる方も沢山いらっしゃいます。 例えばマンションにお住まいの方、高層の上部のお部屋であっても、エレベーターの奥に普段は閉まっている隠し扉があってストレッチャーを入れられるのをご存知ですか? また、エレベーターのない旧式のマンション、アパート、団地でもご遺体をお連れすることは「物理的には」可能ですよ。あきらめないで下さい!但し「物理的に」と書いたのは、賃貸、分譲問わず、当初の契約書に「遺体の搬入を禁止」する旨の条項がある場合がまれにあります。ここはご注意下さい。 細かい説明をするととても長くなってしまいますが、この「どこに御安置をするか?」ということはすなわちこれから始まるお葬式というセレモニーのいわば幕開けの部分です。 この選択を間違えると、後々まで尾をひいてしまうことになりますので注意が必要です。自宅若しくはそれに準じた場所か、我々葬儀社が一旦お預かりするか・・・二者択一です。私は病院にお迎えに上がったとき、最初にその辺を時間をかけてご相談いたします。お客様のご希望と、自分の経験を基にした今後の展開予想を加味した上で「どこに御安置するか?」の結論を喪主の方に考えていただきます。 喪主たるあなたが最初にやらなければならないこと・・・それはご遺体の安置場所をどこにするかを考えることなのです。 なるほど・・・それでは・・・とほっとするのもつかの間、次の試練が間髪入れずにあなたを待ち受けています!! つづく・・・ |
