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民報4 <疑似体験>あなたは喪主です   その4
2010 年 4 月 25 日
やっぱり霊柩車でなきゃ連れて帰れないかねぇ・・うちの軽トラックで運ぶわけには・・いかないやねぇ。ん?そういえば担当葬儀屋がいるって言ってたな。
とりあえずそこに頼んで家に運んでもらって、細かいことは後から考えるかね。ん、それがいいそれがいい!悲しいかな、人間はとかくややこしいことは後回しにしたがります。
家に帰ってゆっくり考えよう・・・・・
おわかりですか?次にあなたがしなければならないこと・・・それは、訳の判らない、まるで催眠術や呪文のような天使の説明を無理やり聞かされ、それに対して「自分なり」の答えを即断即決することなのです。それができずにうっかり病院紹介の業者に「あのーとりあえず自宅まで運んでもらえますか?」と言ってしまったが最後、安置作業の最中から猛烈な営業攻撃の標的にされるかもしれません。もちろん院内葬儀社全てがいただけないとは申しません。良心的な業者さんも中にいるでしょう。でもよーく考えてみてください。病院に葬儀社が入る場合、タダでは入れません。様々な形で協賛という名の先行投資が行われているわけです。投資を回収し更に利益を得るのは経済の活動としてはしごく当然のことですね。投資金額を顧客から回収しようとすればどういうことになるか???
はい、もうお解りですね。
その場その場の判断で決断し、故人の素晴らしい人生の花道を「あなた」は飾ってあげられるのでしょうか?ご家族に嫌な思いをさせずに済むでしょうか?親戚からいやみたっぷりの小言を受けずに済むでしょうか?
すべては喪主である「あなた」にかかっています。
冷たい壁の霊安室、横たわるご遺体
少し前まで間違いなく生きていた人が、今は「物」のように寝かされている現実・・・
空間の狭間で時間が止まります。危篤の知らせを受けてから今この瞬間までのほんの何時間が、まるで何百日の年月にさえ思えてきます。
その静寂を破るかのように耳に響く、ドアをノックする冷たい音
この度は、ごにょごにょごにょ・・ご紹介を頂きました私「死合わせ葬儀社」の宗祇見太郎でございます。

さぁ、いよいよ喪主たるあなたの正念場です
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