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民報8 <疑似体験>あなたは喪主です   その8
2010 年 8 月 25 日
とりあえず目の前の葬儀社にお引き取り頂だけた「あなた」電話帳やらインターネットやらを駆使し、何社かの葬儀社から見積もりを取りましょう。最終的に一社に絞り込むコツは何でしょうか?所沢市内だけでも相当数の葬儀社があります。まずは何社かに電話をします。その応対が「良い」と思えない会社は即座にやめましょう。電話をする際には◆既に自宅に安置している事◆喪主様の希望(どこで、どのように、誰を呼んで等具体的であればあるほど良いと思います)◆概ね希望する予算等を言えるといいですね。ま、電話を受けた側から尋ねられるとは思うのですが・・・・ここでポイントを幾つか・・以前にもお話したと思うのですが、葬儀のやり方そのものには、○○してはいけない とか○○しなければいけないという決まり事はほとんどありません。強いて言うなら手続き上のルールはありますが、それ以外は本当に自由なんです。(個々人が感じる「世間体」を尺度にした感覚は「決まり」とは言えませんので)葬儀社を篩いにかける第一のポイントは、どこまでご自身の希望を叶えてくれるか?です。話している途中で「あ、それは無理ですよ」というような否定的な返答、これは言語道断、まず×ですね。もう一つ、解り易く説明しているか?と言う点です。葬祭用語には普段耳にすることの無いややこしい単語が多くあります。どんなに難しい単語を喋っていても、お客様が理解出来なければ何の意味もありません。小難しい事を羅列するより噛み砕いて伝える技術のほうが難しいことは確かですが、それをどう表現し説明しているか?これも一つの指針ではないでしょうか。其々の視点に併せて子供からお年寄りにまで、誰もが納得できる話が出来てこそプロの「説明」だと思いますがいかがでしょう。これらの印象から絞り込み、見積もり作成を要請します。出来上がった見積書の見方がこれまた色々あるのですが、大まかには状況、条件、人数やご希望等がきちんと反映されていれば、どの見積もりとも合計金額に大差はない筈です。例えば1社だけやたら安い金額が出ているとすれば、それはかえって要注意です。ご葬儀をあげるのにかかるコスト、これはどの葬儀社でも何倍もの差が出ることはあり得ません。利益率をどう考えるかが数字の差に表れる筈です。ただご注意頂きたいのは「○○だったら○○」という「たられば予想」が多く含まれることも葬儀の見積もりを出す上で仕方ない事だと言うことです。この「たられば予想」の事前対策として、全てを最大で想定し金額を出しておき、実情に合わせて減額していく「減額方式」にすることにより「思っていたより予算が高くついた」という印象を避けることが出来ます。又は最小で○○円 最大で○○円という説明も出来るかと思います。何れにしても「あなた」が納得のいくまで、解らないことは「解らないから説明してください」と言ってください。
そして何より大切なのは、人柄を見極め、本当にこの葬儀社、この担当者に任せられるか?人間的にウマが合わない、肌が合わないという相手ではないか?そこを考えましょう。葬儀とは「人」が「人」に対して行う行事です。この「人柄」が「あなた」との人間関係を築くのには必要不可欠な項目であり、見積もり金額の上下より大切かもしれません。礼を尽くし、「あなた」の身になって悩み、一緒にお葬式を作ってくれる相手か?それを見極めてください。その為にも、様々な質問をしてみてください。それこそが真の葬儀のパートナーを見つける近道である!と私は断定します。
さぁ、いよいよ喪主としての「あなた」の勝負処です・・・・・
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